愛されてこその私たち … なんてね
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秋ですねぇ。どこかに“ぶら~っ”と出かけたくなりますねぇ。花巻温泉の「バラ園」で、可憐なバラたちに囲まれながら秋空を見上げてボ~っと過ごすのも、また一興ですかねぇ。
秋のバラは、どこか大人っぽい雰囲気が
優雅に漂っていて、本当にステキです。
(^0^)p オススメ
そして、その「バラ園」の横にひっそりとたたずんでいる建物は、
「松雲閣(しょううんかく)」という昭和2年に建てられた旅館です。
最高級の建材・建具が使われた総ヒノキ造りで、窓には柔らかい日差しが差し込む 手すきガラス がはめられています。凛とした品格の中にもどこか温かさが滲むような、そんな建物です。
かつては昭和天皇皇后両陛下様を初め、皇族の方々、政界の方々、
岩手の偉人 齋藤實、後藤新平や、与謝野鉄幹・晶子ご夫妻、徳富蘇峰ご夫妻、
漫画『のらくろ』の作者:田河水泡氏等々、多くのVIPや著名人たちがご利用くださった、
まさに「岩手の迎賓館」だったそうです。
もちろん、一般のお客様にもたくさんご利用いただいて、皆様から70年以上愛され続けた旅館です。
「松雲閣」前で撮影の 後藤新平(写真:左)と 齋藤實(写真:右)
残念ながら、あまりにも老朽化が進んだために、多くのファンの方々に惜しまれながら
平成14年(2002年)に閉館いたしました。
お客様を安全にお泊めできるように改修するには、国家予算(ウソ~?)ほどの
莫大なお金がかかるそうです。ビル・ゲ○ツさんのような大金持ちの方が、
「松雲閣」再建に投資してくださらないかなぁ。
奇しくもこの閉館の時に、私は「松雲閣」に配属されていました。
あの時のお庭の紅葉は、それはもうホントに見事で、これが最後の営業だと、
まるで木々たちが知っているかのように真紅に燃えていました。(T_T)ウルウル
そういえば、修学旅行の生徒さんたちが玄関に入るやいなや、レトロな階段や
赤いジュウタンを見て「『千と千尋の神隠し』みたいっ!」とキャイキャイはしゃいでいたことも
ありましたっけ。あの頃は楽しかったなぁ。(あ、いや、今も楽しく働いております…)
「松雲閣」での時間が、お客様とふれあう喜びや、お客様をお迎えするうえでの心構えを、
私に教えてくれたように思います。
心の中で「おはようございます」と「松雲閣」に一礼をしてから、今日も仕事に就くのでした。